創業から約40年、保育を考え、保育園食器のデザイン・製造をしております。

サイト内の〔よくあるご質問〕にもありますように、弊社は現在に至るまで強化磁器での幼児用食器の製造を行ってはおりません。しかし、ここ3、4年の間に強化磁器食器のお問合せが増しております。

 弊社としましては、40年の経験と実績から子どもたちが使用するのに弊社の磁器で問題はありませんとお答えさせて頂いております。それでも弊社の保育食器に対する経験値を高く評価して下さり、弊社の強化磁器を要望されるお客様のお気持ちをこれ以上無碍には出来ないと考え、試作検討に入っております。
 しかしながら、強化磁器は割れにくい素材のため通常食器に比べ薄く製造します。そのため食器の表面が熱くなり目を離していると子どもが食器を持たずに食べる所謂 “犬食い” をしてしまう事例が発生しているなど問題点もございます。また40年間の経験を踏まえますと、子どもたちが割る機会よりも大人が割る機会の方が圧倒的に多いです。つまり言い換えるならば、 “食器を割らないように学ぶ子供たち” に対して、それ以上の質の食器を渡すことが保育にとって必要なのか、ということです。無論、園の都合上強化磁器でなくてはならない場合もあるかもしれませんが、強化磁器をご検討されている先生方におかれましては、“なぜ強化磁器でなければならないのか” “だれのために強化磁器にするのか” を考えて頂いた上で、弊社でなくてももちろん結構ですので『子供のための保育』ために食器をご購入頂ければ幸いでございます。

 かつて保育園に通う乳幼児(子ども)が使用するような陶磁器食器は存在しなかった時代、開発段階の食器を我が子に持たせるなど何度も試し、食器を手から滑り落とす姿、食べ物をこぼす姿を見ては改良を重ね、苦心の末に完成させたのが弊社オリジナル保育食器です。重ね重ねでは御座いますが、40年の経験と実績から子どもたちが使用するのに弊社の磁器で問題はありませんとお答えさせて頂いております。

納得のいく食器が出来れば展開を考えたいと思います。ご理解頂ければ幸いです。